また受験を考えることに…高校無償化と都立中倍率の変化が気になって調べてみた話~後編~
※この記事は前後編に分けてお届けしています。
【前編】では、2025年度都立中学受験の倍率の変化や、家庭の受験スタンスの変化についてお伝えしました。
後編となる今回は、保護者間で噂になる“学校ごとのちょっとした変化”、偏差値に惑わされない学校選びの視点、
そして受験を終えた今だからこそ伝えたいリアルな気づきやエールを綴っています。
学校別の変化も気になる!ママ同士で聞いた話いろいろ
都立中学の倍率を比較していて気になったのが、
「全体的には下がっているけれど、学校によって下がり幅が大きいところと、あまり変わらないところがある」という点でした。
その違いって、どこから来ているんだろう?と、気になっていたとき——
ちょうど、ママ友とのおしゃべりの中で、いくつか気になる話題が出てきたんです。
「先生が変わったらしいよ」っていう話、意外と出回ってる
たとえば、人気校として知られていたある学校では、
「長くいたベテランの先生が別の学校に異動したらしい」なんて噂が出ていました。
別の学校では、校長先生が変わって、学校の雰囲気も少し変わったみたいだという話も耳にしました。
もちろん、こういう話はあくまで“口コミ”レベルではありますが、
実はこうした情報って、意外と保護者の学校選びに影響しているんです。
特に2人目の受験となると、1人目の経験や保護者同士のつながりから、
「学校の実情」をよく知っているママたちも増えていて、
単なる偏差値や倍率の上下では測れない“中の様子”まで気にするようになってきている気がします。
人気に変化がある=それなりの理由がある?
もちろん、倍率が下がったからといって、その学校の価値が下がったわけではないと思います。
でも、保護者たちがこうした小さな変化や空気感をキャッチして、
「ちょっと今年はやめておこうかな」と感じているケースも、実はあるのかもしれません。
私自身、受験が終わってからはわりと冷静に周りを見ることができるようになったんですが、
「やっぱりあの学校、ちょっと様子変わったよね」みたいな声は、ぽつぽつ聞こえてきます。
学校の人気って、数字では表れない部分がけっこう大きいんだな…と、あらためて実感しています。
学校説明会ではなかなか見えないことも、**保護者同士のネットワークを通じて伝わってくる“生の声”**って、受験校を選ぶ上では大きなヒントになることもあります。
情報をうのみにしすぎるのはよくないけれど、
そうした声の中にある「空気の変化」を読み取れると、受験の戦略も少し見えてくるかもしれません。
偏差値もチェック!“狙い目”に見える学校、実は…?
倍率が少し下がったことで、
「今年は○○校が狙い目かも?」なんて声をチラホラ聞くようになりました。
たしかに、模試の偏差値表でも以前よりやや下がった学校があって、
その数字だけを見ると、「あ、入りやすくなったのかも?」と思ってしまいそうになります。
でも、本当にそうなのかな?と私は思っています。
偏差値が下がった=入りやすい、ではない
中学受験を経験して実感したのは、偏差値って必ずしも“その学校の入りやすさ”を表しているわけじゃない、ということ。
たとえば、倍率が下がって偏差値も少し落ち着いて見える学校でも、
しっかり対策してきた子たちが集まっていれば、当然レベルは高いし、
むしろ「受かりやすい」と思って受けた人が“読み違えた”結果、残念な結果になることもあるんです。
それに、中学受験の偏差値って、母集団によってけっこう変動するもの。
塾によっても違うし、模試のタイミングでも数字はぶれます。
だからこそ、「偏差値が少し下がったから今がチャンス!」と飛びつくのは、ちょっと危険かも…というのが、私の正直な気持ちです。
入りやすさより、「通わせたいかどうか」
そもそも、“狙い目”っていう言葉に違和感を持つようになったのは、
実際に中学受験を経験してから。
受験って、「入れる学校」ではなくて「通わせたい学校」を選ばないと、
受かったあとにしんどくなるのは親も子も同じなんですよね。
偏差値や倍率も大事だけど、それ以上に大切なのは、
「子どもがその学校で6年間、楽しく・安心して・しっかり学べるかどうか」。
人気や数字に流されず、冷静に判断できるようになったのは、受験を一度経験してみたからこそかもしれません。
もちろん、「あ、この学校ちょっと偏差値下がってるな」と気づくことは悪いことじゃないし、
実際にそういう情報から興味を持つのも自然なこと。
でも最終的には、数字だけで決めずに、実際に見て・感じて・納得して選べるといいなと思っています。
これから受験を考えるママたちへ、今だから言えること
「中学受験、どうしようか…」
娘が小学3年生になって、またそんなことを考えるようになった今、
1年前に息子の受験を終えた私だからこそ、伝えられることがある気がしています。
焦らなくて大丈夫。でも“知ること”は早い方がいい
まず伝えたいのは、焦らなくて大丈夫ということ。
情報が多すぎて、SNSやニュースで「中受はもう3年生の秋から塾!」なんて話を見かけると、
つい「出遅れてるかも…」と不安になる気持ち、よくわかります。
でも、実際には家庭のペースや子どもの個性によってスタートは本当にさまざま。
早ければいい、というわけではないし、子ども自身がその気になるタイミングを大切にしてほしいなと思います。
ただし——
「情報を知っておく」ことだけは、早くても損はありません。
親が冷静に判断できるように、学校情報や制度の仕組み、進路のパターンなど、
“自分の目で見て、選べる状態”をつくっておくことが大事だと感じました。
「うちの子に合う道ってなんだろう?」という視点を大切に
都立中、私立中、公立中。
どれもそれぞれに良さがあって、どれかが正解というわけではありません。
偏差値や人気、周りの噂よりも、
「うちの子が楽しく、前向きに過ごせる6年間ってどこだろう?」という視点で選んだ方が、
親も子も納得して進めると思います。
我が家もそうでしたが、受験が終わったあとにいちばん強く感じたのは、
「進学先がゴールじゃなくて、そこからまた新しいスタートが始まる」ということ。
子どもはこれから、もっともっと成長します。
だからこそ、スタートラインに立つ今、あまり背負いすぎず、自然体で向き合ってほしいなと願っています。
最後にひと言。悩んでる今も、ぜんぶ意味がある!
「受験させるべき?」「都立と私立、どっちがいい?」「そもそも中学受験って必要?」
そんな風に迷ったり悩んだりすること自体が、もう立派な第一歩。
親が子どもの未来について真剣に考えているからこそ、出てくる悩みです。
私も当時、いろんなことで揺れながらここまで来ました。
それでも今は、「あのとき悩んだ自分、よくがんばった」と思えています。
このブログが、少しでも誰かのヒントや安心材料になれたらうれしいです。
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