オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

2021年8月4日

オードリー・タンという人物をご存じでしょうか?

台湾のデジタル担当大臣をされている方です。

今年の1月に世界一受けたい授業に出演しているのを見て、彼の存在を知りました。

「オードリー・タン デジタルとAIを語る」

という本を図書館で予約していたのですが、順番待ちの人数が多く先日やっと借りることが出来ました。


オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

最年少の35歳という若さで、デジタル担当の政務委員に任命された彼が、コロナを封じ込めることに成功した台湾でどんなことをしたのか?
彼の幼少期や、経歴についても番組内では取り上げられていました。

私としては、これだけ優秀な人材の幼少期やどんな両親に育てられたのか?
という事に興味がひかれ、読んでみました。

本の内容としては、テレビで紹介されていたことと大まかに同じでしたが、やはりどんな子供時代を送ったかはとても興味深いものでした。
ご両親は、二人とも「中国時報」という新聞社に勤めていたそうで、その子育て方法というか、彼との接し方が一風変わっていました。


お父さまは、ソクラテス問答法を応用してオードリー氏と対話を行っていたそうです。
ソクラテス問答法というのは、”対話を重ね、相手の答えに含まれる矛盾を指摘して無知を自覚させることにより、心理の認識に導く方法”らしく、これだけを読むと、子供に対していじわるな対話法では?と感じてしまいますが、実際にはお父様はオードリー氏の意見を否定せず、何の概念も植え付けようとしなかったそうです。
つまり、お父様の思考、概念に染めてしまうのではなく、彼自信が考え思考の確立を出来る手助けをするよう努めていたのではないかと思われます。

お母さまは、クリエイティブシンキングを重視。
クリエイティブシンキングとは、既存の方や分類にとらわれずに、自分の方向性を見つけていく思考法だそうです。
柔軟なものの考え方を手に入れるには、とても大切なことですね。
彼の垣根を越えて、各庁との橋渡しをする仕事を見ていると、根底にこの考え方があるからという裏付けが見て取れます。

そんなオードリー氏、なんと!台湾でも義務教育とされている中学校を中退するΣ(゚д゚lll)という斬新な経歴を持っています。
これも、彼の柔軟な考え方によるものなのでしょうが、ざっくり言うと

インターネットで自分の学びたいことが学べる=中学校に通う意味があるのだろうか?

となったようです。
学校としても、前代未聞の行動。しかも相手は、「全国中学生科学技術展」一位を取るような優秀な生徒とあっては引き留めに必死です!
でも、最終的には、彼の研究する分野の学校で学ぶ内容があまりにも遅れている。
それであれば、直接ウェブから最新の技術を学びたいという彼の意思に当時の校長が尽力してくれて、無事退学(?)することができたそう。
退学を「めでたい」としてしまうあたり、かなりトリッキーに人生ですね😅

その後15歳で起業18歳で渡米、33歳でビジネスから引退と学歴からも経済からも自由を勝ち取った彼。
一企業戦士としてはうらやましいですが、何よりも、彼の温和な人柄にひかれます。
人とぶつかるのではなく、人と人をつなげるためにそれぞれの共通する部分を見つけるという彼の姿勢には、学ばされます。

ともあれ、彼のご両親の教育方法。きちんと子供に考えさせる、自分の考えを持たせる、その考えを否定しないというのは、本当に頭の上がらない話です。
私自身が、「常識」という概念にとらわれがちです。
子供たちを、偏った概念につなぎとめてしまわぬよう、私自身の概念を見直したいです。

あ~本読んだら、甘いものが食べたくなっちゃった💦

メロンソーダでも飲みに行ってきます🍹

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